今回は、テクニカルの中でも超有名な「移動平均線」についてご紹介します。
移動平均線はシンプルでわかりやすいため、FX初心者や専業トレーダーまで幅広く使われています。
しかし中には、移動平均線を何となく使っているという方もいるのではないでしょうか?
移動平均線についてよく理解していなくても使えるから人気があるのですが、移動平均線の原理を知っておくとトレードの精度を上げることができます。
もしあなたが、「移動平均線を使っているけどなかなか勝てない」と悩んでいるなら、ぜひ最後まで読んでみてくださいね!
移動平均線とは?
移動平均線とは、定められた期間の平均値を結んだ線のことです。
新しいローソク足が生成されるたびに、その都度平均値を線で結んでいきます。
移動平均線を使う目的は、トレンドの向きや規模を分析するためです。
見た目をシンプルで使いやすいので、初心者トレーダーの方でも使っている人は多いです。
移動平均線は汎用性が高いので、ボリンジャーバンドなど移動平均線から派生したインジケータもたくさんあります。
移動平均線は何の平均か?
移動平均線は、定められた期間の終値を平均しています。
移動平均線の期間が10の場合、過去10本分のローソク足の終値を平均値として表示します。
期間5の場合はローソク足5本、期間20の場合はローソク足20本の終値の平均値を表示します。
ローソク足が更新されるごとに、平均値を線で結んでいきます。
期間の値が大きいほど、移動平均線は滑らかな曲線を描きます。
なぜ移動平均線で反発するの?
移動平均線で価格が反発する理由のひとつに大衆心理が関わってきます。
移動平均線は、定められた期間の平均値です。
なので、移動平均線よりも上にローソク足がある場合は、平均値よりも高い値段ということになります。
平均よりも高い値段である場合は価格が上昇しているということなので、買い注文を入れる人も多くなります。
買い注文を入れるのであれば、できるだけ安い価格で買いたいですよね。
なので、価格が下落してきて移動平均線を下回らない安値で買い注文を入れます。
こうなることで、あたかも移動平均線で反発したかのような動きをするのです。
これが、移動平均線で価格が反発する理由です。
ローソク足が移動平均線を突き抜けた場合は、トレンドが転換したサインとして認識されています。
これも同じような理由で説明することができます。
価格が移動平均線を上から下に抜けたということは、売りたい人が増えたということを意味します。
そのため、トレーダーの目線が「買い」から「売り」へと切り替わります。
移動平均線は、最も使われているテクニカル指標です。
注目している人が多いほど大衆心理の影響を受けるので、移動平均線を使っている人が意識しているからこそ反発したりトレンドが転換するキッカケになったりします。
移動平均線おすすめの期間設定
「移動平均線はもう使っているよ」という方は多いのではないでしょうか?
しかし、トレード手法や発信者によっては移動平均線の値がバラバラだと思います。
シンプルで使いやすく汎用性も高いため、期間や組み合わせは無限にあります。
なので「結局のところ移動平均線はどの期間がいいの?」ということで悩む方も多くいます。
私個人の見解としては、移動平均線の期間は「5の倍数」であれば問題ないと思っています。
その理由は、多くの人が5の倍数に設定しているからです。
前述したとおり、移動平均線は大衆心理の影響を受けやすいです。
なので、みんなと同じ設定にすることで意識するポイントも同じになります。
移動平均線の組み合わせですが、「短期」「中期」「長期」の3本で組み合わせられることが多いです。
期間は5の倍数であれば好きなように設定してもいいでしょう。
ちなみに私は短期20、中期100、長期200を使ってトレードすることが多いです。
移動平均線同士が離れていると、その方向へのトレンドが強いという分析もすることができます。
移動平均線を複数表示させる分析は、ダウ理論にも則っています。
まとめ
今回は、移動平均線の概要をご紹介しました。
移動平均線を中身を理解しただけでは勝てるようにはなりませんが、なぜこの動きをするのか?など本質的な部分を知ることでトレードの精度を上げることができます。
ぜひ実際のトレードで意識してみてくださいね!
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